☆ ユーリが仕事を減らしている理由とは 

 

最近ユーリ(斎藤工)は、半ば強引に仕事を若手に引きつぎ始めていた。

クリーニングの営業に訪れたカスミは、

事務所のスタッフから

「ユーリが仕事をどんどん、若い人に引き継いでいること」

を聞いて、チャーハンを作ったときに置かれていた薬袋を思いだしたのです。

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ユーリの部屋を訪れたカスミは、顔を合わせるなりすぐに

「どうして仕事を減らしているの?」と聞きます。

「どうしってって、別に大した理由はないよ。ちょっと休みたくなっただけ。」

そういってユーリは笑ってみせます。

その笑顔が、淡く透明に見えて、胸がざわつくカスミでした。

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ユーリが話をするのを避けているようで

ウザイだろうなと思いながら、ユーリの後をついて回ります。

「あっ この前みつけた薬の袋。どこかよくないの」

「人の物、勝手に見ないで」

ユーリは、いらついた口調で薬袋を取り上げ、

乱暴に引き出しにしまいこみました。

こんないら立っているユーリを見るのは、付き合いだして初めてのことだったので

カスミは思わず「・・・ごめん、なさい」と身をすくませてしまいました。

すぐにいつもの優しいユーリに戻りましたが、

二人の間には、ピリピリした空気が流れ、結局この日カスミは、

ユーリに本当のことを聞くことはできませんでした。

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カスミはユーリの事務所のスタッフの女性(りり)に事情を話して

会ってもらえることになりました。

りりは、あっけらかんと

「定期検診ですよ。私らガンサバイバーだから」と明るく答えます。

「薬は鎮痛剤や胃腸薬ですよ。副作用とかの」

「仕事を若い人に譲っているのも、下の者を育てようとしているからですよ。」

と聞いてカスミは一安心するのでした。

 

その頃マホは、ユーリの盗作の証拠を、出版社の編集者たちに説明していた。

ユーリはヨシタカから、重要な仕事の命令を受けていた。

 

☆ ユーリとカスミの仲たがい 

2016y11m04d_215447450カスミが合鍵を使ってユーリの部屋に入ると、

ユーリは作業に没頭していました。

「根詰めすぎないでね。」

「私、行くね。帰る」

「大丈夫?なんか顔色悪い。少し休んだら」

「作れなかったら、無理してつくらなくても」

その言葉にユーリは思わず机を拳でたたいて

「主婦が夕飯作ってるのとは、訳が違うんだよ。作らなきゃならないんだ。

時間がないんだよ。」

ゴメンと謝るカスミでしたが、ユーリはなおも厳しい言葉を浴びせ続けます。

「しばらく、ひとりにしてくれないか。人がいるとダメなんだ。」

「こっちが押しかけてきたみたいに言わないでよ。

キミが会いたいっていうから来たんじゃない。」

言い争ったまま、カスミは部屋を出て行ってしまいます。

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