ユーリの置き手紙で全てを知ったカスミでした。

 カスミに宛てたユーリの置手紙

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ユーリが自分を愛しているなら、

どうして自分の前から消えなければならないのか?

カスミには、さっぱりわかりませんでした。

「さよならって、いったいなんなのよ。」

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♡ ユーリがこの街に来た理由とカスミの旅支度 

 

「なんか、おかしくない?その話」

「手紙に書いてあることは本当だと思うけど。ユーリさんは、              どうして今になってカスミさんに会いに来たの?

アカリの言葉にカスミは考え込んでしまいます。

 

アムロが亡くなったのはもう20年以上も前のこと。

なぜ今になってユーリは、カスミに会いに来たのでしょうか。

アカリは冷静にカスミに告げるのでした。

  • ユーリさんはガンが再発して余命が短いんじゃないの
  • 死ぬ前にあなたに一目逢いたくて
  • 親友だったアムロくんとの約束を果たすために
  • あなたの住んでいる街に来たんではないかと。

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リリはカスミに

  • ユーリに新しいガンが見つかったこと
  • 事務所の後処理・スタッフの行先も全て目処をたてていなくなったこと
  • 次にガンが見つかったらもう手術しないと言っていたこと

をカスミに告げるのでした。

ユーリは誰にも行先を告げずに姿を消したのでした。

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「探さなきゃ」

カスミはパニックになりながらも、

オフイスを飛びだし自分の家に向かい旅の用意を始めます。

ボストンバックを持ったカスミは

息子ツグミのことを頼むためにアカリの家をおとずれます。

「アカリさん。私母親として間違ってますか?」

とたずねるカスミに

「カスミさん、女としてでも母親としてでもなく、人間としてどうするかよ

と送りだすのでした。

 

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その頃、師匠ヨシタカの元に

ユニバーサルカップのトロフィー受賞決定の知らせが入りました。

 

 

 

❤ カスミ能登の海でユーリを捜す 

 

能登の海は穏やかにキラキラと輝いていました。

ユーリを捜そうと思ったとき、

カスミが思い当たるのはここしかありませんでした。

ここに毎日通えばきっと君に会える。

ユーリを捜してもう3日が経過しましたが、ユーリの姿はありません。

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もしかしてと思った小児病院も空振りでした。

師匠のヨシタカのところにも寄ってみたが、

トロフイーの受賞決定で浮かれていて

ユーリのことなど眼中にない様子に失望するカスミでした。

 

この海でユーリを待って一週間がたちました。

 

今日も人気のない浜辺に座り海を見つめるのでした。

 

%ef%bc%92%e5%8c%b9%ef%bc%98カスミの足元に、犬が近寄ってきました。

「ごめんね。何もあげるものないの」

犬はカスミのそばを離れ元来た方に    駆けていきました。

カスミが犬を目で追うと、そこに憔悴しきった ユーリがたっていました。

二人は、しばし見つめあうのでした。

「君、何やってんの」

とカスミがつかれた声で問いかけます。

 

憔悴しきったユーリにカスミは

「君をここで、1週間まったわ。どうせ終わらせる人生なら、

最後の2日を私にくれない?

ユーリは海をみたまま微かにうなずくのでした。

 


しばらく歩き、海が見える岩場に並んで座ると

ずっと黙りこんでいたユーリがゆっくり口を開きます。

 

僕が9歳で、あのガン専門の小児病院に入院してから

僕の両親はあまり病院にこなくなった。

病気のじいちゃんの世話もあったし、妹も生まれた。

「僕は親に捨てられたんだ。」

 

その頃両親が、ヨシタカにペコペコ頭を下げるのを何度も見たよ。

その頃から有名なデザイナーだったアムロの父親だったヨシタカは、

僕の入院費や治療費をたぶん肩代わりしていたんだ。

先生は、僕の命の恩人だ。僕は、深見先生に面倒をみてもらう代わりに

アムロを守るんだと思っていた。

 

僕が生きている限り、アムロを守ろうと思っていたけれど。

でも、アムロが先に死んだ。

それまで、アムロに向かっていたものが僕に向かってきたんだ。

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その頃、ヨシタカは東京でユニバーサルトロフィーの表彰式に出席していました。

 

カスミはユーリと以前宿泊した波の音が聞こえるホテルで

一つのベットに横たわっていました。

 

「ユーリお願いがあるの」

「何?」

「明日、アムロとの想い出の場所に行きたい」

「いいよ」ようやく訪れた眠気の中に吸い込まれていく二人でした。

やっと出会えた二人の行方が気になる方は次のページへ