ユーリからカスミへの手紙 

 

カスミ、突然いなくなる僕を許してください。

明日になれば週刊誌に盗作をしていたと僕を叩く記事がでます。

神に誓って僕は盗作はしていません。

ただ、盗作していないと言えない理由がありました。

 

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カスミ、ずっと君に言えなかったことを言います。

僕はあなたが思っているアムロではありません。

同じガン病棟に入院していた僕とアムロは親友でした。

アムロと僕は同じ歳でしたが、

病気は、アムロの方が先輩でした。

よくエラそうに僕を励ましていました。

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ユーリの手紙には幼い日にアムロと過ごした思い出が書かれていて

カスミは思わず微笑むのでした。

 

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アムロと僕はいつも一緒でした。

ひどい熱が続いて、やばい状態になっていたときも

アムロはずっと付き添ってくれました。

そんな時、アムロはいつも同じ話をしました。

カスミという女の子との初恋の話です。

 

アムロより重症でベットで寝ている時間の多かった僕には

初恋なんて経験はなかったので、貪るように聞きました。

 

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しだいに、僕はアムロの話の中にでてくる女の子に恋をしていました。

アムロと同じように、カスミ君に恋をしていたのです。

 

それから、思春期を迎え、大人になり

僕だって恋をしなかったわけではないけど

どうしてもアムロの話の少女を忘れることができませんでした。

 

僕はどうしてもカスミに会いたくなって

カスミを探し見つけて、この街にやってきました。

 

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バレッタは、アムロから預かっていたものです。

「もしこの先君に会うことがあれば、渡してほしいと」

 

バレッタを見つけられたとき、カスミに

「アムロなの?」と聞かれて

「違う。僕はアムロじゃない。」と言えなかった理由は、二つ

  1. アムロのふりをしていれば、君に愛されると思った。
  2. もう一つは、君にアムロはもう死んだとはどうしても言えなかった。

17歳の夏に、アムロは旅立っていきました。

 

カスミは、思いっきり泣きました。

  • 若くして奪われたアムロの人生のために
  • カスミとの約束を果たすことができなくなったアムロの気持ちに
  • そして、嘘をつかずにはいられなかったユーリの深い想いに

そして、最後にこう綴ってありました。

「僕はアムロのふりをしてカスミを騙しました。

でもアムロの思い出の中のカスミを愛し、カスミに会ってからは

目の前のカスミを本当に真剣に愛しました。

しかし、僕の嘘は罪深いことです。

許してくださいとはいいません。

せめて潔くカスミの前から消えようと思います。

本当にごめんなさい。

どうか、お元気で。さようなら

最終回のネタバレは次のページへ